【日商簿記3級】手形取引｜受取手形・支払手形の仕訳がわかる

今回は支払手段のひとつである手形による取引をみていきます。

日商簿記3級は独学でも合格可能ですので頑張りましょう。
簿記3級の合格レベルまでの勉強時間は100時間程度と言われていますので頑張りましょう。
簿記だけでなく経理実務に役立つ情報も記載していくのでいろいろ見てください。

手形取引

手形取引とは

約束手形とは小切手と同様に、記載された金額を支払うことを約束した証書になります。

小切手と違う点は、指定された支払日に支払われることです。

なお、手形の支払口座は当座預金になります。

約束手形は、仕入をしたときなどに自分が振り出す人（支払人）とその手形を受け取る人（受取人）にわかれます。

手形の記載内容

参考：⑩の※収入印紙の金額　

手形額面（手形に記載した金額）	収入印紙の金額
10万円以上～100万円以下	200円
100万円超 ～200万円以下	400円
200万円超～300万円以下	600円
300万円超～ 500万円以下	1,000円
500万円超～1000万円以下	2,000円

手形の勘定科目

約束手形を振り出すと、約束手形の振出人はあとで手形代金を支払う義務が生じるので、
負債となり、勘定科目は『支払手形』勘定（負債）になります。

一方で、手形を受け取った場合は、名宛人（受取人）はあとで手形代金を受け取る権利が生じるので、
資産となり、勘定科目は『受取手形』勘定（資産）になります。

《簿記3級試験ポイント》
①自分で振り出した約束手形か、他人が振り出した約束手形か
②金銭の貸し借りに関して振り出したものか、そうでないか

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手形の仕訳例

手形を振り出したとき、支払われたとき

4/10にＡ社は、Ｂ社商品100円を仕入れ、代金は埼玉(株)を名宛人とする約束手形100円を振り出して支払った。

6/30にＡ社は、4/10にＢ社に振り出した手形が期日となり、当座預金から支払われた。

手形を受け取ったとき、入金されたとき

4/10にＡ社は、Ｃ社に商品100円を売り上げ、代金はＣ社振出、Ａ社を名宛人とする約束手形100円を受け取った。

　6/30Ａ社は、取立を依頼していたＣ社振出の約束手形100円が支払期日に、当座預金口座に入金された。

裏書手形、割引手形

簿記3級では範囲外なので気にしなくてＯＫですが。簿記2級へ進む人のために概要説明しておきます。

受け取った手形は支払期日にならないと決済できません。

資金に余裕があれば期日まで保管しておけばよいのですが、これを第三者への支払いに充てたり、銀行等で換金したりすることができます。

前者を「裏書譲渡」（裏書手形）、後者を「手形割引」（割引手形）と言います。

裏書手形とは、受け取った手形の裏面に自社の名称等の一定事項を記載し、仕入先などに渡すものです。

手形を裏書した場合、割引した場合は、連帯保証の義務も付随しているため、手形が期日までに決済されず不渡りとなった場合には、裏書人や銀行で割り引いた人まで支払いが遡及されることになる点に注意が必要です。

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まとめ

今回のポイントは
手形を支払う人は支払手形、もらう人は受取手形と異なる勘定科目になること
支払う人の手形決済のときの口座は必ず当座預金
もらう人は当座預金とは限らないので問題文をチェック

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