会計事務所で働いている人やこれから働いてみようかなと思ってる方が見に来てくれているかと思います。
辞めたいと思うことは我慢できないことがあったり、仕事が向いていないなど、いろいろな理由があって仕方なく辞めたいという人もいれば、もっと給料がUPするところに転職したいという人もいると思います。
私は現在は税理士として働いていますが元々は他の会計事務所で働いていた経験があり、何度も辞めて転職したいなと思ったことがありました。
そのときの理由もさまざまでしたが、他に移りたいということだけは、どのときも同じでした。
他のみんなはどんな理由で辞めたいと思っているのかや、新しい就職先はあるのだろうかなど、不安に感じることが多くあります。
辞めたい理由は後ほど述べますが、転職先については結論から言うと、求人は比較的見つけやすいと思います。
税務経験がある人材というのはなかなかいないので、転職に有利になるでしょう。
また、新しく面接にいくことで雰囲気がわかり、そこに転職してからは人間関係が良くなってストレスが軽減したなどということも聞きますので、つらいのに耐え続けるのではなくて、新しい職場を探すことを検討してみましょう。
みなさまの気持ちや立場(社員、パート、勤務税理士など)様々だと思いますが、会計事務所(税理士事務所)を辞めたいと思った人にお役に立てればと思い記事にしてみました。
これから会計業界に進みたい人と考えている人で簿記を取得してない場合は、まず簿記3級は取りましょう。
会計事務所を辞めたい理由
辞めたい理由としてはいろいろあると思いますが、主にどういった理由でみなさんが辞めたいと思っているのかをまずみてみましょう。
この中に、あなたと同じ理由があるかもしれません。
- 残業時間が多すぎる
- 有給休暇を取らせてもらえない。
- 給料が安い、キャリアアップが見込めない。
- 人間関係でどうしても合わない人がいる。
- 担当しているお客様との相性が悪いから担当を変えてもらいたいけど変えてくれない。
- 税理士事務所の所長(代表)の考えが自分の考えと全く違う
- 会計業務の仕事に適性を感じない、数字が嫌い
残業時間が多すぎる
今は働き方改革などで世の中全体で勤務時間の見直しがされてきています。
勤務時間に対する不満は同じでも、なぜ不満なのかというのは人によって異なると思います。
これ以外にもあるとは思いますが、この中に当て嵌まる人も多いかと思います。
家事や子供たちのこともあるから、あまり遅くまでは仕事したくないから帰りたいけど、帰りますと言えるような空気ではなかったり、ひどい事務所では終わるまで帰るなというよう命令されることもあるかもしれません。
資格の勉強をしたいのに、勤務時間が長くて残業ばかりあるのでどうしても勉強時間の確保ができない。
このように思う気持ちは非常によくわかります。
会計科目であっても残業時間が多いと精神的に疲れた状態ではなかなか集中ができません。
私の経験でも、なかなか厳しかったです。
また、有名大学出身の人でも、新人のうちは新しく業務を覚えることに必死で資格の勉強がなかなかできずに科目合格できなかったり、経験を積むとボリュームのある仕事を任されて、やはり勉強がなかなかできなかったりするのを見てきました。
中には勉強時間を確保してくれる事務所もあるとは聞きますので、勉強時間が取れないのはものすごい痛手になる可能性は高いです。
2月、3月はどこも忙しく、さらに5月も忙しかったりすると受験勉強どころではない状態になります。
その中で競争に勝つのは非常に大変になります。
給料が高ければまだ我慢できるかもしれませんが、多くの会計事務所の給料は決して高くはないと思います。
このような不満に耐え切れずに、勉強専念するために仕事を辞める人や業務量の少ない別業種に転職する人もいます。
また、税理士の資格取得を諦めて転職する人もいます。
有給休暇を取らせてもらえない
これは、小さい事務所では多くあると思います。
そのような考えになってしまうのは、顧問先であるお客様のところでも有給休暇をしっかり取得しているところは多くないという現状がまだまだあるということです。
これについては歯切れが悪くなってしまいますが、私が思うのは有給休暇を与えてもいいくらい普段から凄く仕事をやってくれていて辞めてほしくないと思えるような人になることだと思います。
ただし、自分だけそうでも周りが違う場合は厳しい環境は続くでしょう。
法律的に許されることではないけれど、そういう現実が多いので転職を考えることになってしまうでしょう。
その場合は、ある程度大きい事務所を選ぶと良いでしょう。
給料が安い、キャリアアップが見込めない
会計事務所の中には、目の前の仕事を片付ける地味で単調になりやすい仕事ばかり任さられて、会計や税務のプロとしてスキル向上できるチャンスがなかなかもらえないことが不満に感じてしまう事は多いでしょう。
ただし、すべての人がキャリアアップをしていきたいという向上心がある人ばかりではありません。
勤務時間が定時で終わること出来て給料の金額よりもプライベートの時間が欲しいという人もいるので、そういった人たちには満足できる職場となっていることもあります。
会計、税務の分野でスキルアップしていこうとする向上心のある人にとっては、物足りなくなってしまい、辞職や転職したい気持ちになるでしょう。
人間関係が合わない、顧問先と相性が合わない
まず、なぜ合わない人がいるのかというと価値観は人それぞれだからでしょう。
お肉が好きな人もいれば、野菜が好きな人もいます。
これは、個人の価値観なので良い悪いの話ではありません。
あとは肌感覚で直感的に合わないと思ってしまう事も多いと思います。
第一印象で、『あっ、この人無理かも』と思うこともあるでしょう。
そう感じるのは仕方がないことですが仕事をしていくには、なんとかそういう人ともうまくやっていかなければなりません。
みなさんは人間関係がうまくいくように努力したり我慢したりしていたけれど
その我慢が限界になって職場を辞めたいと思ってしまったのでしょう。
職場を辞めてしまう前にまず次のことを試してください。
・相手に期待しない
・相手の良いところを見つける
・距離感を適度に保つ
・あいさつはしっかりする
・仕事に集中する
・他の同僚との仲を良くする
挨拶をしっかりしてみることや相手の良いところを探してみるということを退職する前にチャレンジしてみてください。
転職した新しい職場の人間関係が自分に合うとは限りません。
まずは、今の職場で人間関係の改善を可能な限り計りましょう。
ただし、どうしても改善できずにあまりにもつらい場合、我慢せずに転職するなり、一旦仕事を辞めて無職になることだって問題無いと思います。
顧問先の担当者と合わない場合も同様ですが、こちらはまず上司に顧問先の担当者の変更について相談しましょう。
変更してもらえなかった場合は、同じように上記のことを試してみてください。
ただし、お客様と合わない誰しもが経験していることだと思います。
非常につらいことで精神的にしんどいと思いますので周りに相談しつつ、あまり抱え込まないようにしましょう。
転職することは今の時代は普通のことだと思って気楽に考えてください。
所長(代表)の考えが自分の考えと全く違う
会計事務所の多くは10人未満の事務所が多いです。
最近では大手で100人以上いるところも増えてきていますが、所長(代表)の意向に左右されるというのは当たり前といえば当たり前ですが、小さい事務所ほどその傾向が大きいです。
お客様との向き合い方などで、どうしても所長(代表)の考えと合わないことが、衝突したりするか、我慢するかのどちらかになります。
アットホームな雰囲気の事務所もありますし、イケイケの雰囲気の事務所もあります。
自分に合うところを探すのはとても大変ですが、長く働くことを考えたらいろんな選択肢を持っておきましょう。
現在、所長と意見が合わない人は、ある程度は我慢しつつも意見はしっかり言うようにしましょう。
意見を言うということは、相手に伝えるために事前準備が必要になるはずです。
仮に意見を聞いてもらえなくても、その準備に要した時間や考え方は無駄にはなりません。
会計業務の仕事に適性を感じない、数字が嫌い
会計事務所は数字が苦手な人や細かな地味な作業が苦手な人にとっては、とても苦痛に感じる仕事といえるでしょう。
会計事務所は数字やお金を扱うので間違いは許されないため、集中して仕事を行う必要があります。
それ以外にもお客様のところへ行って話もすることもあるでしょう。
あまり話さなくて済みそうだから会計事務所に入ったのに、お客様と話をしないといけないのが苦痛で辞めたいという人もいます。
そもそも会計事務所という業界が自分に合わないといった理由で辞める人も多いです。
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会計事務所を辞めるか迷ってる人が考えるべきこと
転職する前に考えるべきこと
会計事務所を辞めたいと思ったら、すぐに退職するのではなく、まずは同僚や先輩などに相談しましょう。
会計事務所は少し独特な感じがありますので他の仕事をしている人には仕事内容がなかなか伝わらなかったり、税理士試験の勉強をしていない人に相談しても、なかなか理解してもらうのは大変かと思います。
そのため、職場や税理士試験受験仲間で会計事務所で働いてる人がいたら、そういった人たちに相談しましょう。
相談することで頭の中が整理できたり、相談相手からのアドバイスでもう一度頑張ってみようと思うことも多いです。
やめることはいつでもできますが、辞めてしまってからでは元にはなかなか戻れないのでしっかり検討しましょう。
もう一つが、昔から言われていますが、できれば3年頑張ってほしいと言いたいところですが、最近は時代のスピードも速いので、少なくとも2年我慢して欲しいです。
1年目は会社に慣れること、2年目は1年目の経験を活かして業務内容の定着を図るということができます。
最初は辛いことも、徐々に周りと打ち解けることができて楽しくなってくることもありますので、我慢できる範囲内でいいので最低2年は同じ職場で働くのいいでしょう。
転職先での不安を考える
転職先がどのような会社なのかは非常に重要になってきます。
転職したのはいいけど、前の職場と変わらなかったや、むしろ前より職場環境は良くないなどにならないためにも、事前準備をしっかりとしましょう。
まずは面接を受けることで給与体系や残業時間の確認はしておきましょう。
これを聞かれて面接官が嫌がるようなところは個人的におすすめしません。
従業員を大事に考えて、従業員の成長と自社の成長を考えているならこの質問は非常に大事なことになるのですから。
自分一人ではなかなか大変なところもありますので、転職することを考え出したら、転職サイトに登録だけでもしておくのもひとつだと思います。
前もってしっかりと計画をたてて転職活動をしたほうが、後々、後悔することは減るでしょう。
会計業界ではなく事業会社に転職する
税理士資格を目指さないことが決まっており、会計事務所が肌に合わないけれど経理や数字の仕事をしていきたいというのであれば、一般の事業会社に転職する方が将来的に見て良いでしょう。
職種的にも経理のみならず経営戦略担当などに転職している人も多くいますし、数字を理解している強みを活かすことができる職場は意外と多いようです。
筆者も一般の会社に転職しておけばよかったかなと思うことはよくあります。
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まとめ
会計事務所を辞めたいと思った人は、まず、周りに相談すること!
転職先について会計事務所なのか一般の事業会社なのかを決定する。
一般の事業会社の場合では税理士資格を取得する人はあまり聞いたことが無いので、税理士資格を目指すのであれば会計業界にいたほうが良いでしょう。
転職することは今の時代、珍しいことではなくなりました。
石の上にも3年なんて言う言葉も今の時代には合わないかもしれません。
それでも、数年間は同じ職場で働くということは、その会社の仕組みを学ぶことができるので、後々役に立ってきます。
すぐにやめるのではなくて、自分を見つめなおして、本当に辞めてしまってよいのかをじっくり考えましょう。
転職サイトに登録しておくことは自由なので、それくらいならしておいても良いかと思います。
今はいろんなサイトもあるので好きなところに登録してみるのもいいと思います。
会計業界や会計業界の経験を活かしての転職であればMS-Japanが評判が良いようです。
すすめているわけではないので自分に合わなければ登録しないで他も見てくださいね。
みなさんが少しでも楽しく仕事ができるといいなと思いながら締めさせていただきます。
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